三ノ輪流神楽面

三輪流神楽面みのわりゅう かぐらめん

獅子頭

仙台藩の4代藩主、伊達綱村が 亀ケ岡八幡として、天和3(1682)年頃に仙台城近くに遷座しました。
小野田町薬莱神社の社家を移した際に、神楽も伝わったといわれ、芸の形態は三輪流神楽であります。
2.男面・3.女面 ・4.鬼面・6.鬼面 ・8.空吹面は彫りの特徴が同じであり、 同時期の作であると思われます。
新楽は昭和20年に絶えました。

1.黒色尉面

江戸時代
縦17.5cm
横14.2cm
高さ6.2cm

中央にやや左で縦に割れている。胡粉地に黒色で彩 色している。髪・眉・鼻の下・顎に植毛の痕がある。裏は生漆が塗ってある。割れは布を貼って漆で補修している。

2.男面

江戸時代
縦17.5cm
横14.2cm
高さ6.2cm

胡粉地に彩色している。髪・上の歯は黒漆、眉・鼻の下の髭は墨、唇は朱色漆である。裏は生漆を塗る。幅5mmほどの細かいノミ痕が横に残っている。

3.女面

江戸時代
縦21.8cm
横13.6cm
高さ5.5cm

胡粉地に彩色している。眉・歯は墨を塗っている。裏は生漆を塗る。幅5mmほどの細かいノミ痕が横に残っている。

4.鬼面

江戸時代
縦19.6cm
横15.8cm
高さ8cm

胡粉地に彩色している。眉・歯は墨を塗っている。裏は生漆を塗る。幅5mmほどの細かいノミ痕が横位 に残っている。

5.鬼

江戸時代
縦24.2cm
横18.2cm
高さ7.6cm

胡粉地に茶褐色を彩色し、その上に墨を塗っている。眼は金属板をはめ込み、黒色で塗る。

6.鬼面

江戸時代
縦21.6cm
横18.1cm
高さ10cm

胡粉地に緑色を彩色している。その上に眼・鼻の下の髭・歯を塗っている。髪と眉は黒色漆の後で金泥が施されている。裏は生漆を塗る。幅5mmほどの細かいノミ痕が横位 に残っている。

7.鬼面

江戸時代
縦22.1cm
横18.6cm
高さ9.5cm

前の鬼面と阿吽形の対であり、彩色は同じ。裏は生漆を塗る。幅5mmほどの細かいノミ痕が横に残っている。

8.空吹面

江戸時代
縦25.2cm
横20.3cm
高さ19cm

胡粉地に彩色している。眼は金泥、額の皺・眉・顎の髭は墨で表現している。裏は生漆を塗る。幅5mmほどの細かいノミ痕が横に残っている。